内科や外科、整形外科、脳神経外科、皮膚科、小児科、産婦人科など、診療科はさまざまな分野に細分化されています。診療科ごとに持つ特徴は違うため、看護師にとっても苦手な科目と得意な科目が存在します。では、精神科にはどんな人物が向いているのでしょうか。1つは、患者に対して根気強く向き合っていける人です。精神科を訪れる患者の多くは、回復したのかが明確でなかったり、改善したと思っても再発する恐れがあります。精神科を受診する人で多いのが、ストレスを原因とした症状での相談。しかし、ストレスの原因となっているものを完全に取り除くことは難しく、特に仕事や家族関係に起因していることならなおさらです。そんな患者に対し、ゆっくりと丁寧に相手の気持ちに寄り添って接する自信のある看護師は向いていると言えるでしょう。
また、人とコミュニケーションを取ることが好きな人も精神科に向いています。信頼関係を構築し、患者からうまく情報を引き出せることで効果的な治療のヒントが隠されているかもしれません。同時に観察力があることで、いつもとの雰囲気の違いに気づけたりと、患者への理解をさらに深められることに繋がります。その他、精神力が強い人もまた精神科への適正があります。精神疾患を持つ患者の中には、暴力や暴言など攻撃的な態度を取る人もいます。そこで、患者の挙動1つ1つに心理的なダメージを受けていてはケアする側の身がもちません。病気がこうさせているからこの人は悪くないんだと、ちょっとのことではめげないタフな精神力を持っている看護師は向いているでしょう。